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上生・新所の「FEAST美食フェスティバル」、夏の長寧をより魅力的な「夜の街」へ

25/07/2025

 長寧区では今年、「ナイトショッピング」「ナイトグルメ」「ナイトショー」「ナイトエンタメ」「ナイトツーリズム」「ナイトフィットネス」「ナイトリーディング」をキーワードに、「文化+グルメ」のダブルドライブによって夜間経済の新たなモデルを模索しております。夜の人気スポットのひとつである上生・新所では、7月20日、3日間にわたる「FEAST美食フェスティバル」が盛況のうちに閉幕いたしました。没入感のあるグルメ体験と夜のリラックス空間は、市民や観光客から高い評価をいただいております。

 「FEAST美食フェスティバル」は、2025年「上海ナイトライフフェスティバル」におけるグルメセクションの象徴的なプロジェクトであり、上生・新所における10周年記念開催となりました。世界各国の料理や個性豊かなドリンク、ライフスタイルのインスピレーションを詰め込んだ「美食の冒険旅」をテーマに、40以上の飲食ブランドが集結し、複数の体験エリアが展開されました。園内には明かりが灯り、DJによってムードが盛り上げられました。香ばしい匂いに誘われるように、人々がブースを巡っておりました。

 会期中には、飲食業界の先鋭や食のクリエイターなど20名以上が参加するグルメ交流会も開催されました。ワインテイスティングや健康志向の新トレンド、注目ブランドのクリエイティブなどをテーマに、市民との深い対話が行われました。音波を活用した実験料理や、香りの記憶を呼び覚ます展示など、食をテーマとした五感体験も人気を集めております。

 会場中央にはイートインスペースが設けられ、カラフルな天幕の下で、来場者たちは食を楽しみながらおしゃべりに花を咲かせておりました。ところどころから笑い声が響いておりました。

 「ずっと気になっていたブランドが集まっていて、アメリカンバーガー、うなぎの手巻き、燻製ポークを食べました。リースリングの白ワインや特製アメリカーノもあって、まるで世界を旅しているようでした」と話すのは、友人と訪れた辛さん(1995年生まれ)です。「上生・新所は以前から好きな場所で、今回はFEASTがあると聞いてすぐ予定を合わせました。午後1時から来て、昼と夜でまったく違う空気感を楽しむことができました」

 記者が現地で確認したところ、イベントは園内の各所に広がっており、簡易ソファや既存のベンチ、テラス席などが組み合わされ、気軽に過ごせる雰囲気が演出されておりました。近隣の住民も多く訪れ、噴水のそばで遊ぶ子どもたちや、夕涼みをしながらおしゃべりを楽しむ年配のご夫婦の姿も見られました。

 「上生・新所は家のすぐ近くで、毎晩夫と散歩に来ているんです」と話すのは、法華鎮路にお住まいの王さん(女性)です。「最近はイベントが本当に多くて、マーケットや音楽会も楽しめますし、新しいことに触れるのが楽しいんです。孫と一緒に『剪映』で動画編集も覚えましたよ。イベントの動画をショートにして家族のグループに送ったら、親戚から『羨ましい』って言われました」。

 主催者によりますと、7月19日には来場者数がピークを迎え、平時より39%の増加となったとのことです。フェスティバル期間中、園内では多彩な関連イベントも行われました。海軍クラブでは、園区の新文化ブランド「都市新劇場」の演目として、没入型サーカス「満満の豆子」が再演され、観客と舞台の境界をなくす演出が注目を集めました。孫科別荘では、大路劇団との共催によるワークショップシリーズ「都市の心模様」が始動し、第1回「初来乍到」では、物語を通して「上海という都市との出会い」を振り返る体験が提供されました。

 園内の店舗もさまざまな企画を打ち出しておりました。中でも「素然」の「戳客小劇場」では、雲南の民間音楽を取り入れた女性二人組による琵琶演奏が行われ、旅の話を交えながら温かなステージが展開されました。会場で出会った1980年代生まれの陳さんは「以前から評判を聞いていましたが、実際に来てみると全然違いました。歴史を感じる空間に、多様な商業や文化要素がうまく調和していて、都市のリニューアルとはこういう形なのだと実感しました」と語っておられました。

 上生・新所は、24時間開放の公共文化ストリートとして、展示・演劇・コンサート・トークイベントなどを年間を通じて展開しております。夏の夜には、話題のプールで写真を撮ったり、多彩なグルメを味わったり、蔦屋書店で本やアートに触れたり、VR体験館で「唐の時代」や「南極」を旅することもできます。

 周辺には定西路、M+幸福里、上海影城などの人気スポットも点在しており、定西路ではザリガニや火鍋、焼肉などのグルメが楽しめます。上海影城では、映画芸術展「夢を作る現場〜中国映画120周年記念特別展」も開催中です。一度の訪問で、「カルチャー巡り・深夜グルメ・ほろ酔い交流」のすべてを楽しめるナイトコースが形成されております。

 長寧区商務委員会では、長寧の夜の魅力は「複合型・差別化」にあるとして、上生・新所の「文化クリエイティブ×歴史的風貌」、定西路の「庶民派グルメ×夜間のグルメストリート」、M+幸福里の「コミュニティ型小規模商業」といった特色を活かし、「ハイエンド×庶民派×高品質」な全層型ナイト消費エコシステムの構築を目指しております。この三地域の連携によって生まれる相乗効果は、消費者の多様なニーズに応えるとともに、地域間の回遊性向上にもつながっています。また、上生・新所では金地プロパティと連携し、200台以上の駐車スペースを確保しております。愚園路のアート街や中山公園商圏にも近く、地下鉄3・4号線や中運量バス71路も通っております。周辺3キロ圏内の利便性の高い交通網を活かし、citywalkやサイクリングなどのルートを整備することで、「夜経済のマイクロ循環」の形成が期待されています。