第14次五ヶ年計画期間中、長寧区は大虹橋戦略の機会を積極的に捉え、経済規模が飛躍的な成長を実現した

 9月23日、上海「第14次五ヶ年計画」成果シリーズ記者会見の長寧区特集が開催された。今回の会見のテーマは「世界的な影響力を持つ国際的な高級都市へ」である。記者は会見で、「第14次五ヶ年計画」の最初の4年間、長寧区の地域総生産（GDP）の年平均成長率は7.8％に達し、全市で首位となったことを明らかにした。大虹橋戦略の機会を積極的に捉えることで、経済規模は飛躍的な成長を実現した。

 第14次五ヶ年計画の開始以来、長寧区は「大虹橋」と「デジタル化」という戦略的機会を確固として捉え、都市機能レベルと中核競争力の新たな向上を推進し、人民のための都市建設に新たな活気が見られる。2024年、長寧区の地域総生産は2789億元に達し、2020年の1.8倍となり、純増額は1228億元であった。区レベルの一般公共予算収入は180億元に達し、年平均成長率は8.8％を記録した。

 「第14次五ヶ年計画」期間中、長寧区は「十、百、千、万」という億単位の突破を実現した。区レベルの一般公共予算収入の累計増加額は50億元を超え、年平均増加額は10億元を上回った。金虹橋国際センターは「百億元ビル」（税收が100億元規模のビル）として誕生し、全市のオフィスビルにおける「単位面積当たり生産高の奇跡」を達成した。74棟の重点オフィスビルの税收貢献は約200億元純増し、空間利用の集約化がさらに進んだ。ソフトウェア情報、交通運輸、卸売・小売、レンタル・ビジネスサービスという4つの千億元級産業クラスターが形成され、うちソフトウェア情報サービス業の増加価値額は年平均24.8％増と全市一位となった。全区の電子商取引プラットフォームの取引総額は1.62億元に達し、年平均17.7％増加し、全市の取引総額の3分の1を占め、デジタル経済の特色が一層鮮明になった。

 ここ数年、長寧区は虹橋国際開放ハブの国家戦略を全力で推進しており、区内の東虹橋エリアの税収は年平均13.6％増加し、虹橋国際中央ビジネス区全体の40％以上を占めている。企業の海外進出拠点集積区の建設を継続的に推進し、「本社機能強化アクション」を実施した結果、「第14次五ヶ年計画」以来、長寧区は累計22社の多国籍企業地域本社を新設し、各種本社及び研究開発センターの累計数は153社に達した。

 長寧区はまた、ビジネス環境における「八つの特色ある施策」を継続的に推進し、全国初で全市唯一のネット市場監管・サービスモデル区の称号を獲得した。区内の人気商業施設である上海薈聚は、全国初の外商独資ショッピングモール業態における総合許可証を取得した。

 第14次五ヶ年計画期間中、長寧区は科学技術革新の都市回帰を強力に推進し、新たな質の高い生産力の育成・発展を図る。区内の科学技術革新分野における最大の見どころは、間違いなく高水準で建設された「上海シリコンアレイ」科学技術革新街区であり、すでに約900社の革新的企業が集積し、西井科技、黒湖科技などの国家的・市レベルの専門特新型企業を育成・誘致している。長寧区は中国科学院マイクロシステム研究所、硅酸塩研究所と提携し、「デジタルシリコンアレー（上海）インキュベーター」を設立し、集積回路応用創新概念検証センターなど全チェーンの科学技術サービス体制の構築を強化している。

 長寧区の指導者によると、深層的かつ全景的な更新理念を堅持し、長寧区は第14次五ヶ年計画以来、累計169の更新プロジェクトを実施してきた。一方では、集約的で多様な生産空間を構築し、歴史的風貌地区の保護を重視した更新を率先して実施した。他方では、「二旧一村」（旧住宅区・旧工場地区・城中村）改造を全力で推進し、「第14次五ヶ年計画」期間中に累計472万平方メートルの高品質住宅地区の新規着工を実現し、13.2万平方メートルの新式里弄住宅の衛生施設改造を完了させ、エレベーター設置工事完了数は1100台を超えた。特筆すべきは、空間的な制約が厳しい都心部において、長寧区は累計1万戸以上の保障性賃貸住宅の供給を実現したことである。上海市都心部で最大規模の保障性賃貸住宅プロジェクト「虹橋人才公寓」を立ち上げ、完成時には5400戸以上の住宅を提供する予定である。

 長寧区は「第14次五ヶ年計画」期間中に、都市部の緑化環境において27ヶ所の生息地ガーデンを建設し、そのうち楽頤生息地ガーデンは国連の「生物多様性100+」優秀事例に選ばれ、緑の共有生態空間を絶えず刷新している。

 長寧区の民生サービスも常に温かさを感じさせている。これまでに、全区の介護用ベッド数は7411床に達し、高齢者1万人当たりのベッド数は中心城区で首位を占めている。さらに、全区に先駆けて、町・街道レベルでの認知症フレンドリー都市の構築を全面的に実現した。

 長寧区は常に全過程的人民民主主義という重要な理念を積極的に実践し、「直通車」を設置して広く民意と民智を取り入れ、基層立法連絡拠点の整備を継続的に深化させている。長寧区独自の「1+10」人民提案募集マトリックスを構築し、「寧来説」議事プラットフォームを革新的に設立することで、「皆のことは皆で相談して決める」という仕組みを絶えず推進している。