国内初の輸液廃棄物分別「ロボット」が、同仁病院で「勤務」 发布时间:2021-12-22

上海同仁病院の救急輸液室に、このほど「新たな従業員」が着任した。国内初の輸液廃棄物分別ロボットである。わずか3秒で、輸液チューブから輸液針を自動的に切断して袋から引き抜き、袋の分解・分類を完了してリサイクルすることができる。

医废分拣1.jpg

上海の同仁病院の輸液室では、看護師が患者の体から輸液バッグを1つずつ仕分けロボットの「口」に掛けていくと、20秒もしないうちに、6〜7個の輸液バッグの仕分けが完了した。

「ピーク時には毎日300人以上の患者さんがいらっしゃるので、1人の患者さんは少なくとも2つのバッグを持っています。私たちの業務規定であれば、各患者さんの輸液バッグは医療廃棄物として処理されなければなりません。まずチューブを切断し、次に針を抜いてシャープスボックスに入れ、バッグとチューブを分類します。全体のプロセスは面倒で機械化されています。」同仁病院の救急輸液室の看護師長である周麗金氏によると、この作業を担当する看護師は、患者の輸液廃棄物を処理するたびに4回屈む必要があるかもしれないという。「1日におよそ900回も屈まなければならないだけでなく、針で刺される危険性もある。」

医废分拣2.jpg

しかし、使用済みの輸液用器具が違法なルートに流れるのを防ぐために、看護師はまず輸液用医療廃棄物を破棄し、分別しなければならない。どうすれば看護師の手を解放し、輸液用器具を合理的かつ迅速に分類するのだろうか。

同仁病院では、今年4月から上海宏滩生物技術有限公司と協力し、6ヶ月以上に渡り、この輸液廃棄物分別ロボットを開発した。

輸液廃棄物分別ロボットが稼働してから、看護師の輸液医療廃棄物処理の作業時間が1回平均30秒から1回平均3秒に短縮され、1日平均300人の輸液作業量を基準にすると、1日平均2.25時間の作業時間が短縮された。

医废分拣3.jpg

看護師長の周麗金氏によると、以前は輸液の廃棄物を処理するために、巡回する看護師を手配しなければならなかった。このロボットのおかげで、看護師は両手を自由に使えるようになり、輸液患者への対応により多くの時間とエネルギーを費やすことができるようになったという。

報道によれば、このロボットはオリジナリティのある革新的な開発であり、発明・実用新案特許として申請をあげられているという。同仁病院は、中国で初めて自動化された輸液医療廃棄物処理装置を導入した病院でもあり、このロボットは徐々に病院全体で使用されていく予定である。