国家公共文化サービス体系モデル区の革新的発展を推進する過程で、長寧区は「人民都市は人民が建設し、人民都市は人民のために」という重要な理念を実践し、「書香長寧」読書ブランドの建設と文化観光の深い融合を持続的に推進し、全景・全域・全過程式の読書普及の面で有益な探索を行い、市民や観光客に「都市読書の新しい方式」を開いた。今期の「公共文化モデル区の革新的発展」シリーズの報道で、一緒に「長寧読書」がもたらした楽しさを感じよう。

都市更新をきっかけに読書の新しいシーンを構築

「こんにちは、長寧区図書館へようこそ!」 「こんにちは、本を借りたい。」「QRコードをスキャンするか、読者証でログインしてください...」

長寧区図書館の1階で交わされたこの読者との会話は、館内のスタッフではなく、「馨葉」という名前のデジタルロボットによるものだ。「彼女」は、長寧区図書館の関連情報をきちんと秩序立って読者に解答することができ、「無償」で皆さんに図書の貸し出しサービスを提供することもでき、十分に職務を果たしている。

書籍を選び終わると、読者は「馨葉」や携帯電話の「新頁書房」微信（wechat）のミニプログラムを通じ、「図書館で読む」または「セルフで本を受け取る」などの各種の便利なサービスを選択することができる。例えば「図書館で読む」ことを選んで座席を予約すると、わずか数分で、スマート読書ロボットが読書エリアに「入り」、読者の座席のそばにやってきて、前に選んだ本を届けてくれる。読み終わったら、本の返却もロボットに頼むことができる...

昨年下半期、全市初の「スマート図書館」の応用シーン――「新頁書房」が長寧区図書館（天山館）に一般公開されて以来、このようなシーンは長寧区図書館の読者にとって、既に普通のこととなっている。住民たちに異なる読書の新しい体験をもたらすために、長寧はまたスマート図書館サービス体系の構築に力を入れ、積極的「無形文化遺産+文化観光」の新しいモデルを探索し、長寧区無形文化遺産センターの従来の「中国要素」エリアに、より多くの無形文化遺産の内包を溶け込み、デジタル化、スマート化建設を加え、今年4月に「新頁書房・無形文化遺産テーマ館」に改造・アップグレードし、読者が中華伝統文化及び無形文化遺産に関する知識を学ぶために特色のあるテーマ読書と研究討論の空間を提供した。

運行開始以来、「新頁書房」は読者から合計8469件の注文を受け、延べ21645人が訪れ、長寧が公共文化空間におけるスマート読書をリードする新たな高地となった。

「新頁書房」は、長寧区が新たな読書シーンを構築する縮図に過ぎない。大衆の文化生活の新たな期待を満たし、公共文化のステップアップ的な供給を実現するために、ここ数年、長寧区は都市の更新、美しい街区の建設と「逸品団地」工事と結合し、文化で新たな空間の改造をエンパワーメントし、インフラを完備し、読書シーンをアップグレードし、一連の「シーン式読書」体験を構築した。愚園公共市場のアップグレード改造の中で、長寧はここに粟上海コミュニティ美術館、ギャラリーと美術教室などの機関を導入し、「レトロ市場+コミュニティ芸術活動」の多機能の複合的な文化空間を建設した；愚園路の9平方メートルの空間を「ストーリーストア」に改造し、異なる経験や物語を語り、長寧の発展と変化も表している。

また、長寧はプラットフォームを構築し、学校、商圏、ビル、書店、カフェなどの社会的な協力を広範に推進し、住民の身近な「読書空間」を作り上げ、蔦屋書店、華政館下のカフェの「読書空間」、観池カフェのマイクロ展示室などの体験のアップグレードを推進し、書店やカフェのために「長寧読書祭」のプラットフォームを構築し、「コーヒー+読書」の文化の新しいブームを巻き起こした。

「長寧スタイル」のCityWalkで読書の新しい体験を豊かに

一本のコースを選択し、没入式、スローテンポのCitywalk（都市漫歩）を行うことは、ますます多くの若者の旅行の新しい方式となっている。実は、長寧の多彩な読書体験の中には、とっくにCitywalkの影があった。

近年、長寧区は地域の特色に立脚し、読書とマイクロツーリズムを深く融合させ、歴史的建築物の文化価値と都市更新の景観を十分に発掘し、「人文歩行読書」の新たな体験を作り上げた。

現在、長さ約910メートルの蘇州河華政区間は、既に市民や観光客の「ネット上で必ず行きたい」人気スポットとなっている。近年、長寧は赤色文化を主線とし、一連の人文歩行コースを打ち出した。「一江一河」の発展計画と結合し、蘇州河の歴史的建築物、海派文脈を深く掘り下げ、蘇州河・華政段の「一帯十点」コースを打ち出し、徐行歩道で多元的、活力的、共有された浜河公共空間を連結した；今年5月、久事観光が華東政法大学と共同で構築した「蘇州河を悠遊する」海派都市考古シリーズの観光コースは、更に華東政法大学のテーマ文化コースと連結し、市民や観光客が蘇州河の素晴らしい風景を満喫しながら、華政園の赤色文化、海派文化、江南文化が互いに融合する独特な魅力を感じさせる；また、「夜明けを迎える-愚園路の古い洋館の赤い印に入る」は、愚園路の赤色のキャリア資源を「四史」を学ぶ生き生きとした教材に変え、長寧の歴史的文脈をよりよく伝承させる...

また、長寧無形文化遺産センター、虹橋香事館、曲全立無形文化遺産映像公共体験基地の3大無形文化遺産観光地に頼り、ここ数年、長寧は何度も無形文化遺産公演、海派無形文化遺産展示、無形文化遺産手作り体験活動を開催し、展示見学、体験、インタラクションを一体化した「江南無形文化遺産体験」の特色あるコースを構築し、江南文化の独特な魅力を示した。文化館、図書館、博物館、美術館、芸術館など海派文化を際立たせる建築キャリアを連結し、「芸海拾珠」コースを打ち出し、市民のために文芸の旅を作り上げ、更に海派文化の開放、多元、ファッション、国際化の内包を示した。

特筆すべきは、長寧はまた「海派都市考古」などのテーマと結合し、長寧の「建築が読める」マイクロツーリズムコース、『長寧に耳を傾ける』音声ドキュメンタリーなどを打ち出し、長寧の歴史的建築物の背後にある物語を深く語り、市民を呼び寄せて建築と撮影し、建築を読み、都市を解読し、より多くの市民や観光客に理解することができ、感じることができるように長寧を「読ませる」。

長寧文化の蓄積を発掘・保護し、読書に新しい価値を与える

文化と読書は相互に促進され、相互に影響し合うものである。第20回党大会以来、全民読書活動が盛んに展開され、全民読書のメカニズムモデルが常態化、長期効果化に向けて深く推進され、全民が書香社会を共同建設・共有する生き生きとした局面の形成が加速しつつある。これに基づき、長寧区も更に赤色文化、海派文化、江南文化の蓄積を深く掘り下げ、優秀な文化資源の整理、発掘と伝播を強化し、管轄区の住民にテーマ式、没入式の文化体験をもたらした。

今年4月、「夢里夢外『牡丹亭』」及び「書文戯理・芸術対談」というシリーズ講座の起動式が長寧区図書館天山館10階の多目的ホールで開催された。当日、上海戯曲放送のベテラン戯曲番組の司会者張源さんは、上海昆劇団の青年芸術家の羅晨雪さんや胡維露さん、青年戯曲監督の朱燕鳴さんと手を携え、200人余りの市民と一緒に名編の『牡丹亭』に焦点を当て、古典を読み、古典を演繹し、初めて戯曲に近づいた多くの読者に百戯の祖――昆曲の魅力を味わさせた。

「書文戯理・芸術対談」シリーズ講座は、舞台上の古典的な戯曲をめぐって展開された。打ち出して以来、大物が集まり、内容が豊富で、深い奥義を分かりやすく説明する戯曲講座は、多くの読者や観客に忘れられない文化体験をもたらし、読者たちの伝統芸術に対する新しい思考を呼び起こした。

「書文戯理・芸術対談」シリーズ講座のほか、長寧区図書館はまた長寧の歴史、長寧の有名人、長寧の建築などの文化資源をめぐり、「紅蔓朗読会」「波しぶき講壇」「都市マイクロツーリズム」などのブランド活動を開催し、詩文朗読、インタラクティブインタビュー、芸術公演、読書歩行などの形式で、長寧の人文的魅力を立体的に表現し、長寧文化の価値アイデンティティを強化し続ける。

それと同時に、長寧はまた長寧の歴史変遷、長寧の名人・名事・名街をめぐり、地方の特色ある文献資源を発掘、開発、利用し、『上海文化ブランド:長寧名街』という地方資源建設プロジェクトを編製し、長寧の地方文化を宣伝・普及させた。また、「海派文化」のテーマをめぐり、劉海粟、程十発、戴敦邦などの海派名家の書画をテーマにした専用棚を建設した上で、関連出版物と芸術作品展を展開し、地域の芸術作品を普及させた。

特筆すべきは、長寧区図書館はまた総分館制度の建設を通じ、街鎮図書館に「一街一品」の特色ある読書活動を展開するよう指導している。周家橋街道が開催した「蘇河読書会」は、街道の変遷史、党建設ブランド、コミュニティガバナンスのハイライトを連結した；北新涇街道が展開した「蘇河源を探す」歴史口述員の募集活動は、蘇河遡源プロジェクトの成果である『蘇河源特集』を出版し、より多くの人に蘇河源を理解させた；「全国で最も美しい基層図書館」に選ばれた天山街道図書館は、「知識サービスキャラバン」活動を展開し、「読書連盟」を発起し、読者により多くの良い本を推薦する；新華路街道は管轄区内の有名人、作家、住民を招き、共同でオリジナルの在地刊行物『新華録』を編製し、都市読書の解読に新たな増量を提供した...

長寧区は歴史的蓄積が深く、人文資源が豊富で、公共文化サービス体系が比較的に完備されており、良好な都市読書の基礎を持っている。現在、地域の文化資源を十分に利用し、各方面の力を連動させ、読書の活力を呼び起こすことで、長寧は徐々に街区漫歩を特色とするシーン式、歩行式、テーマ式の読書普及ブランドプロジェクトを模索して作り上げ、立体的で全方的な都市読書体系を形成し、「書香長寧」の濃厚な雰囲気を醸し出した。今後、長寧区は歴史的文脈を深く掘り下げ、長寧の資源を活用し、長寧ストーリーをしっかりと語り、「長寧読書」のブランドを大いに構築し、デジタル技術を十分に利用し、デジタル化読書サービスを推進し、文化発展空間の配置を最適化し、長寧に適合し、長寧の特色ある都市読書の新しい方式を作り上げ、「全年齢に友好的で、歩いて行くことができ、読書は身近にある」という長寧文化の雰囲気を配置し、魅力溢れ、活力に満ちた文化強区を建設する。