3月23日午後、「上海の春」第6回国際アコーディオン文化芸術祭及び2024上海国際アコーディオン芸術ウィークの開始日——愚園路特別コンサートは弘基SPACE創邑芝生（以下、創邑芝生と略称する）で演奏され、週末の愚園路に独特のロマンを加えた……

本番がまだ始まっていないのに、悠々としたアコーディオンの音が愚園路の市場から伝わってきた。ゆったりとした音楽に精巧な古い洋館を添え、かつて多くの若者を惹き付けて遊びに訪れた路地を、楽しい音楽の海に変身させた――国風のドレスを着た青年アコーディオン奏者とバイオリン奏者が演奏しながら、愚園路1088から愚園路創邑芝生にゆっくりと向かった。往来する市民たちは次々と携帯電話を取り出し、音楽のメロディーに合わせてメインステージに来て、もうすぐ始まるアコーディオンコンサートを鑑賞した。

ちょうど春日の素晴らしい時期で、天気がうららかに晴れ、風がそよそよと静かに吹いている。『アメリ』から『Por una Cabeza』、そして『バイカル湖畔』、『最も偉大な作品』まで……演奏者たちはタンゴ、ジャズ、ポップス、旧ソ連の楽曲など、異なるジャンルの楽曲を融合して改編し、優美なメロディーと春の穏やかな空気を融合させ、百年の愚園路を彷徨う市民や観光客たちに独特な体験と享受をもたらし、耳に馴染みのある音楽も観光客たちを立ち止めて楽曲を鑑賞させながら、心の奥底にある共鳴と思い出を呼び起こした。

音楽を鑑賞するだけでなく、各観客は現場でピンク色の「ハートマーク」を1粒ずつ獲得し、もし公演に満足すれば、観客はこの「ハートマーク」を公演現場特製のアコーディオン装置に入れることができる。募集された「ハートマーク」が十分に多ければ、透明なアコーディオン装置も春のピンクを呈し、なかなかロマンチックだ。

記者は、第39回「上海の春」国際音楽祭「祭の中の祭」の重要なセクションの1つとして、上海音楽家協会、長寧区委員会宣伝部、長寧区文化観光局、長寧区文化芸術界連合会が共同主催した「上海の春」第6回国際アコーディオン芸術祭及び2024上海国際アコーディオン芸術ウィークは6年連続で革新し続け、文化観光、文化グリーンなどが融合した公演形式で、アコーディオン芸術を街のあちこち、キャンパス、商圏、演芸の新しい空間に溶け込ませ、上海市民の文化生活をさらに豊かにした。

2024年度の起動特別会場として、主催側はわざわざ愚園路の特色ある街区を選んだ。愚園路は第2陣の国家級観光レジャーブ街区、第3陣の国家級夜間文化と観光消費集積区であるだけでなく、中国初代交響楽指揮者黄贻鈞、中国の傑出した女性声楽教育家、銭学森の夫人蒋英、20世紀の中国の著名なピアニスト顧聖嬰など、ここはかつて多くの音楽有名人が居住し、生活した場所でもある。

今の愚園路は既に、多くの若者が必ず行きたい人気スポットとなっている。今回の主催側がアコーディオン芸術祭の起動をここに配置したのは、文化・商業・観光が深く融合したもう一つの表現でもある。愚園路にある多くのカフェ、書店も特別に起動特別会場のために各種の限定福祉をセットし、「芸術愚園」の特色を作り上げ、音楽と都市の美しさを伝播し、愚園路を歩く人々に身の回りに舞い上がる音符を感じさせる。

今年の「上海の春」国際アコーディオン文化芸術祭は、3月23日から4月5日まで続く。合計9つのテーマ、14回のシリーズイベント、そして8カ国の国際アコーディオン奏者を招待し、中国上海、京津冀（北京・天津・河北）、長江デルタなどの演奏者と共同で長寧に集まり、アコーディオン芸術を街区、キャンパス、商圏、コミュニティなどに届け、奉賢九棵樹未来芸術センター小劇場、寧波大学などのところにも行かれる。

今年のイベントはまたアコーディオンを学んでいる子供たちに、国際師匠と会って勉強するチャンスを設け、アコーディオン芸術祭を異なる年齢、異なる国籍、異なる職業の人々が共同参加する文化芸術盛会になるようにする。これからの春日のロマンを一緒に楽しみにしよう！