2025年の「メーデー」ゴールデンウィーク期間は、上海市第六回「五五ショッピングフェスティバル」の開幕とも重なり、長寧区内の主要商業エリアおよび商店街では多彩なイベントが相次いで開催され、消費市場の熱気は一段と高まった。

消費市場ビッグデータラボ（上海）のモニタリングによると、長寧区内の4大商圏の消費額は前年比47.9％増となった。中山公園市級商業中心における消費額は前年比9.0％増、日平均来客数は10.99％増を記録した。臨空商圏では消費額が前年比451.8％と大幅に増加し、日平均来客数も6.47％増加した。区全体のオフライン消費額は9.65億元に達し、前年比8.9％の成長となった。中でも、規模の大きい衣料品・靴・帽子および百貨分野の消費額は、それぞれ前年比0.2％および18.7％の伸びを示した。

消費財の「旧品回収・新品購入」政策が奏功

5月5日、2025長寧区「AIスマートライフフェスティバル」および第六回「五五ショッピングフェスティバル」起動式が龍之夢都市生活センターにて開催された。京東商城は同イベントにて、最新の「ブラックテクノロジー」製品を披露するスマート家電消費の新たな場面を創出し、家電販売の新たな体験により消費の盛り上がりを牽引した。

フェスティバル期間中は、家電・家具・住宅リフォーム・自動車・飲食などの分野において、国家および市レベルの補助金政策ならびに「楽品上海」消費クーポンが組み合わされ、消費潜在力が一層引き出された。これらの政策的追い風を受け、京東電器龍之夢店では法人割引と国家補助の重ね掛けによる特典が打ち出され、販売額は前年比44％の増加となった。蘇寧易購の兆豊広場にあるMax店舗では、セット購入割引やドウインクーポンなどのプロモーションが実施され、販売額は前年比43％増を記録した。

また、龍之夢の新エネルギー車販売街区には20以上のブランドが集結し、大型展示会と大幅割引キャンペーンを展開。販売額は前年比で倍増した。

イケアでは、ホーム&インテリア2025春夏キャンペーンが開催され、ストックホルム2025シリーズの新商品が初披露された。約100種類の新製品が高コストパフォーマンスの買い物体験を提供し、「メーデー」期間中の売上を押し上げた。

あらゆる方面から連動し、域外消費を呼び込む施策を強化

市と区の連携体制に基づき、上海市商務委員会の支援のもと、「上海ナイトライフフェスティバル」のメイン会場が上生・新所に設置され、夜間経済のカーニバルとして盛大に開催された。商業・観光・文化・スポーツ・展示・緑地の各分野の融合による促進策により、コーヒー文化週間や市主催のクライミングリーグなどの文化・スポーツイベントが次々と商業エリアに導入され、集客力を高め、消費を力強く牽引した。

また、オンラインとオフラインの連動施策として、拼多多は内外貿易一体化プラットフォームの優位性を発揮し、輸出商品の国内販路拡大を「千億元支援計画」の重点施策に位置付け、50億元規模の消費補助金を投入。さらに、中央電視台と連携した特別ライブ配信を実施し、9億人の消費者に向けて「五五」の購買意欲を喚起した。

併せて、長寧区は「購入即時還付」モデルの普及および「出国後の税金還付」拠点の拡大にも積極的に取り組んでいる。伝統的な商業エリアに加え、愚園路や上生・新所などのストリート・パーク型商業エリアでも還付サービスを展開。また、ペット・家電といった外来消費が集中する業態においても還付設備の整備を加速させ、より高品質な消費環境の構築を図っている。中でも、高島屋百貨は長寧区で初めて「購入即時還付」方式を導入した店舗となり、「メーデー」期間中の売上高は前年比10.05％増と好調であった。

注目のIPが集結し、消費者の集客力を強化

「ペット経済」や「IP経済」といった革新的な消費シーンを軸に、長寧区はターゲット層を的確に引き込み、消費市場の潜在力を喚起している。

「2025長寧萌えペットハッピーフェスティバル」は、金虹橋ショッピングモールにて開催された象徴的イベント「握爪『聚』場」を皮切りに幕を開け、世界級ペット選手権「紫環上海大会」やペットをテーマとしたマーケットを展開。大王ペット百貨をはじめとする優良店舗との連携により、「人間とペットのインタラクション」という新たな消費スタイルを創出し、売上高は前年比3.24％増となった。

百聯西郊ショッピングセンターや海粟文化広場では、ペット運動会、ペット譲渡イベント、ファッションショー、ビジュアル展示、ペットマーケットなどを開催し、ペットとのふれあいを特徴としたユニークな消費空間を形成。これにより来店者数と売上の双方を押し上げた。

愚園芸術生活街区は人気IP「喜羊羊と灰太狼」とコラボし、「MieMiePOP喜羊羊と灰太狼特製ソーダバー」ポップアップイベントを実施。多数のMieMiePOPシリーズ新商品と炭酸飲料が発売され、売上高は前年比23.7％増を記録した。

龍之夢都市ショッピングセンターは、ブランド店舗と連携してライブ配信スタジオを設け、オンライン上での双方向コミュニケーションとオフライン割引施策を融合させた結果、売上高は前年比68.65％の大幅な増加となった。

長寧来福士では5月のテーマイベント「踏青逐楽季」が開催され、Popmartによる高さ3メートルの星型キャラクター彫刻「夢幻星光展」が登場。多くのファンの注目を集め、売上は前年比24.45％の伸びを見せた。

上生・新所では「反卷倶楽部」市集が開催され、80以上の出店者が集まり、個性派の雑貨、精巧なアクセサリー、手作りクリエイティブ商品などを提供。売上高は前年比67.29％増と著しい成果を挙げた。

虹橋南豊城は、国際的なクラシックアニメIP「PINGU」と提携し、中国初となる「COOL PINGUコンビニテーマ展」を開催。会場には3つの没入型体験ゾーンが設けられ、トレンド層や親子連れが数多く訪れた。

上海薈聚では、「5つの遊び方・5重の驚き」をテーマとし、開運パレード、そよ風テラスの音楽会、閑魚フリーマーケットなど多彩なイベントが実施され、連休期間中の1日あたりの平均来客数は5万人を超えた。